• 艦隊これくしょん・艦これとは!



    2013年4月……ブラウザゲームの中で、圧倒的に人気を誇り、社会現象から様々な創作物を生み出し、多くの支持を受けた「艦隊これくしょん ─艦これ─」は、2017年においてもいまだにその熱が衰える事は無く、人気コンテンツとして扱われている、日本で有名なゲーム作品でもあります。


    題材が第二次世界大戦で活躍し建造された大日本帝国海軍の軍艦や、その他の国々の海軍で活躍した戦艦をモチーフに、艦艇を女性キャラクターへと擬人化し、艦娘「かんむす」として描かれています。


    武骨で頑強な戦艦が、可愛らしく愛らしい美女や美少女となり、そんな彼女達を指揮し、また自分が指揮する鎮守府を中心とし、世界を追い詰めていく深海棲艦と戦い、勝利を目指す事が、このゲームの大筋の目標となっています。

    戦略と育成を楽しめるシミュレーションゲーム作品として艦これは創られていきました。

    その人気ゲーム作品のアニメーション作品を、今回はご紹介したいと思います。

    放送期間は2015年の1月から3月にかけて放映され、全12話構成で「艦これ」はアニメーションとして世に発表されました。

    監督は草川啓造氏。

    代表作に「魔法少女リリカルなのは」などの魔法少女のバトルアニメ作品を手掛けた実績を持ち、シリーズ構成には、「響け! ユーフォニアム」などの美少女達が一つの目標に向かって努力する青春群像劇作品の脚本を手掛けた花田十輝氏が携わり、その他の豪華メンバーが、アニメ艦これの製作に関わっていました。

    もともと「艦これ」もアニメ化構想は、2013年の艦これが配信された頃から動き出していました。

    でもアニメ化に至るまでは「艦これ」は世に強い影響を与えていき、ゲーム内でも圧倒的な人気を誇り、それはゲームだけに留まらず、漫画やライトノベルなどの二次創作の世界にも影響を与えていきました。

    日本のゲーム市場の中で最も多くのユーザーを抱える、大人気作品となった今作。

    「艦これ」のアニメーション作品は、そんな多くのユーザーを裏切らない為に、艦これの世界観を忠実に描く為の製作へと進んでいきました。

    艦これの世界に登場する、様々な艦娘達の持つ魅力と個性を壊すことなく、また世間に浸透している艦娘達の情報を崩すことなく、またアニメーションならではの個性を織り込みながら、艦これのアニメーション制作は進んでいきました。

    そんな基本となる物語は以下の様になります……

    ──大海原に突如として出現した人類の脅威となる「深海棲艦」によって人類の制海権は蹂躙され、人類は海へと出るすべを失ってしまう。

    孤立する世界を救うには、かつて大海原を縦横に進み、戦場を駆けた戦艦・艦艇の熱き魂を持つ「艦娘」の活躍に掛かっていた。

    未知なる力を持ち、目的すら掴めない深海棲艦と終わりなき戦いを続けていく艦娘達。

    多種多様な個性を持ち、日々を演習で鍛え、明日見知れぬ今を精一杯に生きていく。

    そんな過酷なる戦場の中に、一隻の艦娘が鎮守府に着任する。

    第三水雷戦隊に配属された新米艦娘──特型駆逐艦・吹雪。

    これから持つ運命を知らない彼女は、この世界を変える希望となるのか?──

    ──と、この様に物語は始まりました。

    主人公となる特型駆逐艦・吹雪は、艦これを遊ぶ中で、ユーザーにとっては最も親しみやすい艦娘であり、艦これの物語を語る上では、忘れてはいけない存在でもあります。

    でも艦これと言えば多くの個性的な艦娘が存在し、その中では一際に地味として見られてしまう彼女が、何故に彼女が主役となったのかと、首をかしげる艦これユーザーも多くにいました。

    何故に地味な吹雪が主役なのかと、それは彼女の持つキャラクター性にあり、そのキャラクター性ゆえに主役となったのです。

    もともと艦これの稼働当初において吹雪は、初期艦としてプレイヤーの身近な部下として扱う艦娘でもありました。

    艦これの代表的なキャラクターとして紹介され、艦これを語る上では忘れてはいけない看板娘な彼女として吹雪は、ゲームを遊び始めたプレイヤーを導いていく、重要な立ち位置にいるキャラクターだったのです。。

    ゲーム内では、直向きに真面目で任務に忠実と、プレイヤーと共に戦場を駆けていく、共に強くなるヒロイン的な存在でもありますが……やはり個性が目立つ艦娘の中では、非常に目立たない地味な性格をしていました。

    それ故に二次創作ではあまり目立つことは無く、地味な存在として扱われてしまう彼女ではありますが、吹雪の存在は後の登場する艦娘達の元ともなり、多くのユーザーや漫画やライトノベル作品の展開によって、吹雪は様々な性格を持ち合わせていた存在へと成長していきました。

    時には問題児。

    時には真面目な委員長。

    時には残念な艦娘と、様々な個性が付けられ、後の艦娘のモデルとなる性格を持った、艦これを代表する艦娘として成長していきました。

    アニメーションの中においても、その様々な個性が上手く表現され、その様々な側面を持つがゆえに、魅力的な主人公として吹雪は描かれていったのです。

    完璧な強さを誇り、無敵な存在ではなく、物語を通して少しずつに成長していく主人公の吹雪。

    その主題の下で吹雪は主人公として、艦これのアニメーションを彩らせていく事となります。

    新兵の艦娘として鎮守府より着任し、共に戦場を駆け抜けていく仲間である睦月や夕立と共に、吹雪は成長していきます。

    物語の当初。

    「第三水雷戦隊」の一員として戦う中で、最初吹雪は足手まといとして描かれていきます。

    とある事情により、今まで戦場で戦う事がなかった吹雪。

    海でまともに進む事ができない程に落ちこぼれな彼女が、仲間である他の艦娘達に励まされ、少しずつ成長していく過程は、特別ではない、何かを手に入れて成長していく努力の課程が、そこに描かれていたのです。

    慣れない戦場を努力で乗り越え、吹雪は恥じない主人公としてアニメーションの艦これの世界を形作っていきました。

    ゲームとは違い、アニメーションで描かれていく艦娘の活躍する艦これの世界は、個性的な艦娘達が余すことなくに十分に表現され、ユーザーや絵師が描いてきた個性がありのままに表現されていきました。

    艦娘と艦これの設定や世界観をなど、その個性を崩すことなくに描かれていきました。

    笑い、泣き、怒り、悲しみ、様々な感情を見せていくアニメーションの艦娘達。

    でも個性を持つ艦娘である彼女達には、深海棲艦との戦闘は避けて通れない日常としてもありました。

    ゲームでは一瞬で終わってしまう戦闘が、現実感のある艦隊戦の迫力をそのままに描かれ物語は進んでいきます。

    砲を撃つ砲撃と破裂する砲弾の爆炎と爆発の中で、水しぶきが無数に跳ね上がる大海原を駆けていく艦娘達。

    その戦場に気後れしてしまう吹雪の心情が、この物語のもう一つのメインテーマともなっていきました。

    艦娘達も戦う事に恐れていると、例えかつての戦艦の魂を持つ存在ともいえど、自分の命すらも儚く消えてしまう戦場に恐怖し、深い海底の底へと沈む事を恐れるも、守りたい仲間の為に、その恐怖を乗り越えていく姿が、この作品のもう一つの感動とも言えます。

    そしてもう一つの感動を感じられるのは、平穏な戦場へと出撃しない平和な日々のワンシーンでもあります。

    後悔することなくに精一杯に平和な時間、平穏な日々を楽しみ、戦場の過酷さを流していく時間。

    ゲームの中では描かれていない、艦娘達の日常や穏やかな日々が、アニメーションに描かれ、彼女達の生活が朗らかに展開していきます。

    過酷なる戦場から、どんな事があっても生きて帰ると、強い信念を持つ、そんな艦娘達の持つ心の強さと、かけがいのない場所を守る為に奮闘する意志を抱く、感情を持つ彼女達の息遣いが、このアニメーションには表現されています。

    そんな動き、感情を持ち、様々な個性を放ち、物語を彩らせていく中で、中心人物となる吹雪。

    鎮守府に着任し、艦娘として戦う事を決意した事から、艦これの物語は始まります。

    空母である赤城に憧れを抱き、赤城の護衛艦となる事を目標に、吹雪は艦娘として努力していきます。

    友達となった睦月と夕立と仲間が出来き、次第に自分の居場所を手に入れていきますが、睦月の姉妹艦である如月が、ある戦闘で轟沈してしまう事で、彼女達はどうしようもない喪失感に苛まれていきます。

    如月の死を受け入れられない睦月にどう接すれば解ら無い吹雪。

    でも如月の死を受け入れ、睦月の悲しみを受け止めた吹雪の励ましにより、睦月は前へと進んでいく事となります。

    この中で描かれていたのは、轟沈された艦娘の存在でした。

    ゲーム内では轟沈されてしまう事で消え、ゲームをプレイするユーザーにとってはユニットの消滅と流されてしまう事ですが、ゲームとは違い、アニメーション中では、それは如実な死として描かれ、艦娘達の居る場所が戦場であると認識を持たせる、演出でもありました。

    当初、この放映には多くの反響が寄せられました。

    でも戦場で戦う艦娘であるが故に、轟沈は避けては通れない課程でもあり、彼女達の成長においては避けて通れないものでもあったのです。

    友達の死を乗り越え彼女達は、さらなる激戦へと巻き込まれていきます。

    提督から部隊再編の令が下り、吹雪は新たな部隊・第5遊撃部隊の旗艦を命じられ、新しい艦娘と戦場を共にする事となりますが、吹雪と同じ舞台に配置されたのは、我が道を行く金剛に、マイペースな北上とそんな彼女が大好きな大井。仲の悪い加賀に瑞鶴と、クセのある面々でした

    だれが第5遊撃隊の旗艦となるのか争う中で、全員を纏める事に成功した吹雪は、旗艦として第5遊撃愛を指揮し、南方へと遠征する事となります。

    この中では、吹雪の苦労が描かれていました。

    個性的過ぎる性格を持ち、我が道を行く金剛に振り回されながらも、金剛の持つ明るさや、ポジティブな性格に後押しされ、自分に自信を持つ勇気を得ていく、彼女の大きな成長が見どころとなっていました。

    そして南方へと遠征し、自分と同じ境遇を持つ大和と出会います。

    圧倒的な戦闘力を誇るも、未だに海に出た事がない彼女。

    かつて自分も艦娘なのに海に出られなかったことを重ね、大和を海に出そうと奮闘するも、ひとたび海に出れば大量の資源を消費をしてしまうと、その為に出動が出来なかったと、自分と同じであるも、抱える問題は様々だと、また成長をして行く吹雪。

    そんな穏やかなに日常を過ごしている遠征の最中で、手薄になってしまった鎮守府が深海棲艦の強襲を受け壊滅された報を聞き、吹雪は鎮守府へと戻ります。

    破壊され尽くしてしまった自分の居場所。

    戦力の立て直しの為に「第五遊撃部隊」を解散し、吹雪の旗艦解任が命じられ、自信を強化する為に訓練へと励む事となります。

    自分をどう鍛えればいいか解らないまま、自身の成長に思い悩んでいる吹雪。

    そんな中で先んじて夕立は改二化に成功してしまい、吹雪は一転して焦りを感じ始めてしまいます。

    自分はやはり足手まといなのかと思い悩む中でも、吹雪を慕う仲間の支えがあり、励まされる中で彼女は、無事に改二化の成長へと成功します。

    戦力立て直しのめどがつき、提督不在のまま深海棲艦に主力に攻撃を仕掛ける「MI作戦」が着々と準備されていいきます。

    でもそんな中で、赤城は轟沈してしまう悪夢にうなされていきました。

    自分達──艦娘は何故に存在しているのか?

    自分達の存在と、深海棲艦は何故に人類を狙うのかと、悩みを強めていく赤城は一末の不安を抱いていきます。

    その中で吹雪は懸命に深海棲艦との激戦を繰り広げていましたが、赤城の不安が的中してしまい、艦娘達は危機へと追い込まれていきます。

    そんな危機的な状況において、改修された吹雪の活躍により、赤城は危機を脱し、無事に作戦を成功させ、自分達の帰る場所である鎮守府へと戻り、物語は幕を閉じていきます。

    全編を通して描かれた艦これのアニメーションは、総じていえば、戦争の中で創りだされ、戦う事を余儀なくされた、兵器達の想いが主題ともなっています。

    戦う事を位置づけられ、兵器として創りだされた数多の戦艦達。

    そんな造られたるものが感情を持ち、艦娘として生まれ変わり、何故に戦うのかと、兵器が持つ呪縛から解放されるが為に、艦娘達は戦っていたのだと、アニメーションの中では、それが演出されていました。

    戦う力を持つも、戦う事を恐れ、海の底へと沈む事に恐怖する艦娘達。

    ゲームの中ではそんな素振は無く、アニメーションの物語として紡がれた事により、一見明るく見えていても、そこにはドラマがあり、感情を持つ彼女達がいるんだと、艦これの魅力をより引き立たせてくれた、最高のアニメーションとも言えます。






    Category:艦隊これくしょん(艦これ)
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